医療資源を
集中的に投入し
重症者の
早期回復を図る
集中治療センター長
入江 博之
Hiroyuki Irie

近森病院は、一般病床452床※1)、精神病床60床の計512床※2)の病床を有しています。このうち79床が、ICU、救命救急病棟、HCU、SCUなどの高規格病床であり、中央診療部門としてより集中的な治療に専念できる環境を整えています。
一般病棟では患者さん7人に対して1人の看護師が配置されますが、例えばICUでは、患者さん2人に対して1人の看護師が配置され、高度急性期に対応した手厚い治療、看護を提供しています。また、これらの病棟は、救急外来(ER)、手術室、カテ室、ヘリポート等と動線上の連携を取りやすい配置としており、設備、構造面での充実も図っています。

[注記]

※1)病床編成の見直しにより、2024年1月29日より429床となっています。

※2)2024年1月29日より489床(429床+60床)となっています。

各病棟のご紹介

集中治療センター

ICU

Intensive Care Unit

病床数
18床
看護配置
2:1

スーパーICUとして従来のICUより格段に広い1ベッド当たり面積(以前の基準15㎡→20㎡)を確保しています。血液浄化・人工呼吸・補助人工心臓・体外循環などが同時に必要な状況にも対応可能です。さらに広い個室も完備し、スタッフステーション奥には、臨床工学技士が24時間常駐して生体モニターを監視するウォッチルームが設けられています。

ICU科長 細田 勇人
ICUでは各科の予定手術後を始め、病棟急変患者や補助循環装置(IABP・ECMO・IMPELLA)を使用する最重症患者の受け入れをしています。クリティカルケア領域・特定行為研修を終了したスタッフも増えており、医師やコメディカルと協働しながらより専門性の高い治療・看護の提供を行っています。
ICUに入室することは、患者さん・ご家族にとって大変不安であると思います。 私たちもすべての患者さん・家族に寄り添える看護の提供を目指しています。
対象患者
  1. 意識障害又は昏睡
  2. 急性呼吸不全又は慢性呼吸不全の急性増悪
  3. 急性心不全(心筋梗塞を含む。)
  4. 急性薬物中毒
  5. ショック
  6. 重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病等)
  7. 広範囲熱傷
  8. 大手術後
  9. 救急蘇生後
  10. その他外傷、破傷風等で重篤な状態

救命救急病棟

(救命救急センター)

病床数
18床
看護配置
4:1

救急外来(ER)からの患者さんをいつでも受け入れる体制を整え、医師が24時間対応ています。また、ヘリポートを有しており、三次救急患者受け入れを積極的に行えるように救急外来(ER)との連携を強化しています。設備面では個室を8床にし、1患者さんに1台の電子カルテ、生体モニターを配置するなど、より患者さんを診る精度を上げる工夫をしています。

救命救急病棟は、救命救急センターの後方病棟で、救急外来(ER)からの受入れを行なっており、昼夜を問わず多くの患者さんが入室されてきます。様々な診療科の患者さんが入室されるため、各スタッフは、幅広い知識とフィジカルアセスメントの能力を高めるよう努めています。
また、突然の入院で不安も大きい患者さんやご家族に対し、適切な関わりができ、急性期から退院後の生活を見据え、連続した看護が提供できるよう、日々、看護カンファレンスなどにも力を入れて取組んでいます。
対象患者
  1. 意識障害又は昏睡
  2. 急性呼吸不全又は慢性呼吸不全の急性増悪
  3. 急性心不全(心筋梗塞を含む。)
  4. 急性薬物中毒
  5. ショック
  6. 重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病等)
  7. 広範囲熱傷
  8. 大手術を必要とする状態
  9. 救急蘇生後
  10. その他外傷、破傷風等で重篤な状態

HCU

High Care Unit

病床数
28床
看護配置
2:1

ICUおよび救命救急病棟と一般病棟をつなぐステップダウン病棟として急性期医療を補完する特色を持っています。病棟間連携も重要であり院内連携の要としての機能を持っています。
全身麻酔による術後の方や、一般病棟では管理が困難な状態の方の周術期・急性期治療を行っています。

HCUには、全科の多種多様な疾患の患者さんが入室されます。観察モニターや人工呼吸器等の機器類に囲まれた特殊な環境下への入室となります。患者さんの変化に早期に気づき、回復が出来るよう安全、安心な看護が提供できるように取り組んでいます。多職種と連携し早期離床、合併症の予防、栄養管理、方向性の検討などに努めています。医学的な視点で身体面のアセスメントをするとともに、患者さんが入院される前の生活状況を把握し、転院調整や退院後の生活を見据えた看護を提供しています。
対象患者
  1. 意識障害又は昏睡
  2. 急性呼吸不全又は慢性呼吸不全の急性増悪
  3. 急性心不全(心筋梗塞を含む。)
  4. 急性薬物中毒
  5. ショック
  6. 重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病等)
  7. 広範囲熱傷
  8. 大手術後
  9. 救急蘇生後
  10. その他外傷、破傷風等で重篤な状態

SCU

Stroke Care Unit

病床数
15床(休床)

2012年4月当時、高知県下では初めてとなる、脳卒中の専門治療を行う病棟として開設されました。脳神経内科と脳神経外科の医師が協働して診療にあたり、病棟には24時間常駐し、急性期脳梗塞に対するtPA静注療法を適切に迅速に投与できる体制を整えています。病棟内にはリハビリ訓練室を備え、脳血管リハビリを積極的に行っています。

SCUは、脳卒中(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)の患者さんを受け入れる専用病棟で、専門知識を持った医師が中心となり、急性期治療と看護、リハビリを行います。脳卒中の救命率向上、在院日数の短縮、在宅復帰率の向上、長期的な日常生活能力と生活の質の改善を図ることを目的としたチーム医療を実践しています。
脳卒中は早期の治療やリハビリテーションが、その後の回復を左右します。SCUでは、多職種との連携を密に行い「全ての患者さんがその人らしい生活を取り戻すための、最大限の援助・看護を提供する」を目標にチーム一丸で、社会復帰に向けてサポートしています。
対象患者
  1. 脳梗塞
  2. 脳出血
  3. くも膜下出血

チーム医療の実践

医師紹介

メディカルスタッフ

病棟には多職種のスタッフが常駐し、患者さんの変化に迅速に対応しています。医師、看護師をはじめ、薬剤師による処方提案、管理栄養士による栄養管理、理学療法士による立位、歩行訓練など、各職種が高い専門性を活かして互いに連携し、密度の高いケアにあたっています。また、回復後は、次のステップへの移行が一日でも早く円滑につながるよう、医療ソーシャルワーカー(MSW)がサポートしています。

エキスパートナースの活躍

集中治療センターでは、医師の指示のもと、ドレーンなどの抜去を行うエキスパートナース(院内認定)が活躍しています。医師の負担軽減に寄与し、患者さん、ご家族のケアに努め、多職種で構成されている集中治療センターの要として、スタッフ間の調整役も担っています。また、これらエキスパートナースの取組みは、発展的に看護師特定行為研修施設の認定を受けるに至り、当センターでは集中管理の技能実習者を受け入れ、後進の育成に尽力しています。

高規格病床の変遷

  • 2000年

    正式にICU12床が新設され、また、HCU20床も稼働。

    • ICU
      12床
    • HCU
      20床
    • 32床
  • 2001年

    重症患者急増のため、ハートセンターを中心とした集中治療室としてCCU12床を開設。
    HCUは18床に変更。

    • ICU
      12床
    • CCU
      12床
    • HCU
      18床
    • 42床
  • 2004年

    HCUを2床増床。

    • ICU
      12床
    • CCU
      12床
    • HCU
      20床
    • 44床
  • 近森病院建築5ヶ年計画
    開始
  • 2011年

    「救命救急センター」の指定を受け、救命救急病床18床を開設。
    HCU18 床は建築工事の影響で一時取り下げ。

    • ICU
      12床
    • CCU
      12床
    • 救命救急病棟
      18床
    • 42床
  • 2012年

    北館の完成に伴いHCU16床、SCU15床(高知県初)を開設。
    CCUは建築過程でICUへ統合し18床に変更。

    • ICU
      18床
    • HCU
      16床
    • 救命救急病棟
      18床
    • SCU
      15床
    • 67床
  • 2014年

    近森病院建築5ヶ年計画の終了に伴い、HCUとSCUを北館から本館へ移動。
    但し、病床 がフルオープンした2016年9⽉までSCUは15床で運⽤(休床9床)。

    • ICU
      18床
    • HCU
      16床
    • 救命救急病棟
      18床
    • SCU
      15床
    • 67床
    • 現在の集中治療センターの形が完成。
  • 終了
  • 2016年

    病床がフルオープンとなり、SCUは15床から24床へ変更。

    • ICU
      18床
    • HCU
      16床
    • 救命救急病棟
      18床
    • SCU
      24床
    • 76床
  • 2019年

    病棟再編により、HCUとSCU を配置替えし、HCUは28床、SCUは15床に変更。

    • ICU
      18床
    • HCU
      28床
    • 救命救急病棟
      18床
    • SCU
      15床
    • 79床